おはねこ!
本当に寒いです
ゼロイチ - 小山百代, 汐入あすか
Tabla:U-zhaan All Other Instruments & Programming:倉内達矢 Chorus:渡辺翔, やぎぬまかな
Mixing Engineer:土岐彩香 Recording Engineer:藤城真人 (big turtle STUDIOS) at big turtle STUDIOS
Production Coordinate:岡崎綾子 (Smile Company Ltd.), 成田明日美 (BEING)
収録:『märch』(2022)
(AppleMusicあり)
スターダストプロモーションによる声優ユニット『サンドリオン』の楽曲です。
デジタルなサウンドで対人コミュニケーションが歌われています。
全体的に歌声がウィスパー気味で、精神的な距離の近さを感じます。
1A
「デジタル進化をパスして アンテナのない世界へ」
の後や、サビ終わりにある大胆な無音の空白が、浮遊感を演出していています。
その中に温かみを感じるのは、残響音の処理によるものなのでしょうか…??
1A、1Bで『デジタルじゃなく直接会いたい』ということを歌い、
1サビで
「ゼロイチの粒子を飛び降りて この星のはじまり見つけよう」
というフレーズが出てくるのが、本当にすごいです。
「この星のはじまり」って、つまりは宇宙の『ビッグバン』の考え方である「無から宇宙が発生した」ですよね。
つまり、2進数の「ゼロイチ(無と有)」と「ビッグバン(無から有の発生)」の対比になってるわけですが、すごく壮大な世界観で恋愛を歌っててすごいです。
その後、
「めんどーなことを たくさんしたい
わざわざって愛情の種」
と「種」というワードを使って、イメージを有機的なところまで持ってくる感覚、マジですごいな……と感じます。
既存のサンドリオン楽曲だと、「無重力ランデヴー」(作詞:やぎぬまかな)で、
「鳴り止まない結末はミルキーウェイ 告げる私のくちびる銀河」
と『宇宙』モチーフが使われていますが、「ゼロイチ」の地に足のつく表現も素敵で、どちらも歌詞のレベルが高い……とビビっています。
(というかユニットのコンセプトが『SOUND ORION』なので宇宙モチーフはそれはそうではありますね)
また、2Aの
「雪の降らない冬の匂い どんな言葉で渡そう
コートのなかに忍ばせて キミにハグをしてみよう」
で見える「言葉」の捨て方(ネットに依るコミュニケーションの放棄)が、きれいかつキュートですごくいいな~と感じました。
小山百代さん(愛称:もよ)が最後に
「そろそろ最寄(もよ)りに 着くよ」
と歌うところでクスリとしてしまうのですが、そうした"属人的な近さ"こそ、この楽曲の真髄に迫っているのかな、と思います。
FAQ - サンドリオン
作詞:渡辺翔 作曲・編曲:照井順政
All Instruments & Programming:照井順政 Chorus:小峯愛未 (サンドリオン)
Mixing Engineer:The Anticipation Illicit Tsuboi at RDS Toritsudai
Production Coordinate:武藤秀之 (Zi:zoo), 岡崎綾子 (Smile Company Ltd.)
Production Support:やぎぬまかな
収録:『märch』(2022)
(AppleMusicあり)
スターダストプロモーションによる声優ユニット『サンドリオン』の楽曲です。
照井順政さんの音!!!!!!!!!!!!!!!!
同じフレーズの繰り返し、歌のないサビ(ドロップ)というつくりは、ダンスミュージック的であるのですが、マスロック由来のようなピアノが、ドロップまで、リスナーのテンションをクールに保っているような気がします。
ドロップのピアノ、sora tob sakanaでよく聴いたような、照井順政さんによる澄んだサウンドがとても綺麗です。
sora tob sakanaでは、幼い歌声を複雑なサウンドに乗せることで特有の音楽的な面白さが生まれていましたが、声優ユニット『サンドリオン』が歌唱している「FAQ」では、複雑なつくりをした楽曲の"作為的であること"がより強まって表現されているように思えます。
同じフレーズを繰り返すことは「同じ問題を繰り返し考えている」ことに通じるように思えたのですが、そうしたことを表現するにあたって、「演じること」を主な仕事とされている方々が歌唱されている、という事実は少しメタ的な視点があるように感じています。(たぶん…)
また、ドロップ1後の混沌としたサウンド、あんまり照井さんの歌もので聴かないようなサウンドで面白かったですね……。
その後もう一度ドロップが来るのですが、そのドロップには歌が乗っている構造、本当に複雑なのですが、全てを飲みこめないうちに楽曲が終わってしまうことに、面白さを感じてしまいます。
marble - 汐入あすか
作詞:やぎぬまかな 作曲:パソコン音楽クラブ, やぎぬまかな 編曲:パソコン音楽クラブ
All Instruments & Programming:パソコン音楽クラブ Chorus:やぎぬまかな Mixed by パソコン音楽クラブ
収録:『märch』(2022)
(AppleMusicあり)
スターダストプロモーションによる声優ユニット『サンドリオン』のメンバーである、汐入あすかさんの楽曲です。
ゆるくオートチューン(音声加工)の入ったボーカルがロボかわいいです。
歌詞が少し変なところで区切られてたり、同じ言葉を2度繰り返したり、言葉遊びする様が、ちょっとだけ外した幼さ??みたいなものが表現されているようで、いいな~と思います。
そうしたテーマを、ボーカルとしてやり切れてる汐入あすかさんにスゴさを感じます…!
#サンドリオンマーチ 収録の『marble』は、このときのwebCMソングです🎶
— 汐入 あすか (@_shio_asuka) 2022年1月30日
この間 下北沢駅に行ったら会えたので、嬉しくて 写真撮っちゃいました🤖
お気に入りの曲だったので、こうして音源化されて みんなに聴いてもらえるのが しあわせです。是非 たくさん聴いてください💫 https://t.co/QhBEGzuBXJ pic.twitter.com/V8qRRsQmzb
「marble」は初出が2年前のCMソングだそうです。
パソコン音楽クラブさんの楽曲、打ち込みの音が多いのですが、2年経っても古さが感じさせられないサウンド感が好きです。
君だけのオリオン - サンドリオン
作詞・作曲・編曲:ヒゲドライバー
Music (Spirit) Produce:ムラタユーサク (TOKYO LOGIC) All Instruments & Programming:ヒゲドライバー (TOKYO LOGIC) Chorus:サンドリオン
Mixing Engineer:上條直之 (F.M.F) at SOUND ARTS STUDIO 1
Sound Direction & Production Coordinate:ムラタユーサク (TOKYO LOGIC)
収録:『märch』(2022)
(AppleMusicあり)
スターダストプロモーションによる声優ユニット『サンドリオン』の楽曲です。
サウンド感すごくないですか?????
ここまで輪郭がくっきりとしたバンドサウンドあんまり無い気がします。
それでいて余白が十分に残されているので、ボーカルの質感が、伝えたいことがしっかりと伝わってくるようでした。
小山百代さんの叫ぶような歌い方が本当に好きです。汐入あすかさんのモノローグ的な歌い方も……。
2B
「周りの評価ばかり気になって 毎日、甘い言葉、探していた
それを見てるだけじゃ 何もなんないってことも分かってるけど」
から、2サビに行かない展開、ドラマチックであり、また切なくもありました。
声優ユニット『サンドリオン』のコンセプトは「声の力で世界に煌めけ!」なのですが、「君だけのオリオン」は、それに正面からぶつかった楽曲で、本当に大きく、本当に眩しいです。
この楽曲は「君にやっと届いた そんな奇跡の歌」というフレーズで終わりますが、多くの方に届いてほしいと思うような楽曲でした。
曲順がこのあと「Familiar base」に繋がるの本当に………………。
Have a nice journey - サンドリオン
作詞:アオワイファイ 作曲:YASUHIRO (康寛), アオワイファイ 編曲:YASUHIRO (康寛)
Music (Spirit) Produce:ムラタユーサク (TOKYO LOGIC)
All Instruments & Programming:YASUHIRO (康寛) (TOKYO LOGIC) Chorus:サンドリオン
Mixing Engineer:田本雅浩 (TOKYO LOGIC) at SOUND ARTS STUDIO 3
Sound Direction & Production Coordinate:ムラタユーサク (TOKYO LOGIC)
Production Support:粕谷尚平 (VICTOR STUDIO), 水野志保 (studio MSR), 原口梨穂 (STARDUST PROMOTION Inc.)
収録:『märch』(2022)
(AppleMusicあり)
スターダストプロモーションによる声優ユニット『サンドリオン』の楽曲です。
ソウル・ミュージックが指向されています。
大きく動くメロディや、多声のハーモニーが用いられた楽曲を、声優さんが歌うことによって、壮大かつ、色鮮やかな楽曲となっているように思えます。
1C'
「バックパックに詰め込んだ青春をどうか
置き去りにしないように 思い出そう
過去現在未来をこの歌と共に 歩き出そう"Have a nice journey"」
とありますが、やっぱり置き去りにしないための歌なのだと思います。
歌詞で「旅」がモチーフに置かれているところ、星が目印になるからでしょうか?
2C'
「メロディと言葉で結ばれた星座
夜空に掲げていった この歌よ
闇を照らす希望の道しるべとなれ
共にゆこう "Have a nice journey"」
が、やっぱりすごく「サンドリオン」のための楽曲だと感じさせられました。
【収録内容】
— サンドリオン(SoundOrion) (@SoundOrion0310) 2022年1月29日
先行配信楽曲「LINE LOOP」、
4周年ライブで初披露となった「君だけのオリオン」、
新体制による最新曲「Have a nice journey」に加え
オーバーチュア/インターリュドを含む全18曲60分の盛り沢山の内容です。
*M9 “marble” は2019年3月にO.A.された
WebCMソングのLong ver.となります
アルバム『märch』がこのあと「ブランコリック」で終わる構成、本当にすごかったです。
素晴らしいアルバムでした。
終わりだよ~
『サンドリオン』ファンイベント
『サンドリオン FAN☆FUNみーてぃんぐっ!2022』
■2022年3月19日(土):神田スクエアホール 開場15:00 / 開演15:30
ライブイベント
『サンドリオン5th Anniversary Live~Going our way!~』
■2022年3月19日(土):神田スクエアホール 開場17:30 / 開演18:00
各チケットのプレイガイド先行が3月2日まで受け付けられています!!!!
詳細はホームページでご確認ください。