おう なつだぜ
サマーファンデーション - lyrical school
作詞:LITTLE 作曲・編曲:AxSxE
収録:『サマーファンデーション』(2016)『guidebook』(2016)
(AppleMusicあり)
ヒップホップアイドルユニット『lyrical school』の楽曲です。
1A
「君は太陽に向かって咲く向日葵(auiaai)
この胸は高鳴る祭囃子(auiaai)
風に飛んでく麦わらの帽子(uiaao-oui)
この夏が過ぎ去らぬように(uiaau-oui)」
から軽快に韻を踏みつつも「過ぎ去らぬように」で終わりが意識されるのが美しく思えます。
2Aでは
「君が見せた笑顔は泡沫(uaaa)
そう疑った(uaa-a)浴衣姿(uaauaa)
香ばしい香り夜店の焼きそば(aioa)
頬張りながらやばい泣きそうだ(aioa)」
って脚韻「a」にしつつ「泣きそうだ」から
2B
「手を繋ぐならここしかないみたいな場面
ぎこちないその手が徐々に近づいて」
にリリックも感情も接続されるのがすごいな…と感じます。
Bメロで早口ラップになって、そこから入るサビが、かなり余裕と空白のあるメロディで、「二人きりで観る花火大会」の時間感覚が伝わってくるようですごく好きです。夜空に打ちあがってる様子がゆっくりと映る感じがあって……。
今年も夏がくる、ナニカシラをまとっている……。
ラフ・ダイヤ・マジック - Happy Around! (西尾夕香, 各務華梨, 三村遙佳, 志崎樺音)
作詞:安藤紗々 作曲:中居 廉 編曲:陶山 隼
収録:『はぴあら★はぴあれ★はぴあられ』(2022)
(AppleMusicあり)
ブシロードが展開するメディアミックスプロジェクト『D4DJ』の楽曲です。
ちょっと10年代前半っぽいシンセが鳴ってる爆速四つ打ちが…好き。
2B
「眠るまでが今日だとして、思い出と呼ぶのはいつから?」、すごいフレーズで……。
その後
「そんなこと 忘れちゃうくらいに
騒いじゃおう 踊っちゃおう へんてこなダンスだってご愛嬌 STEP!」
と続くのがめちゃ好きなんですよね……。
サビで
「ダイヤモンドみたいだ 今この瞬間」(1サビ)
「ダイヤモンド志望の未来つまってる」(2サビ)
「ダイヤモンドは光る 未来向きに」(1サビ)
と歌っていて、今、そして未来に視線が向いてる歌詞なのですが、2Bのここで「未来から見た今」を歌う視点が入るのが鮮やかに感じます。
サビ終わりが「永遠シャイニー☆輝かせて」なの、今と未来の連続性が感じられてすごく好きです。
Dメロ
「大事なのは直感(りんく)
大事なのは継続(真秀)
大事なのは「好き」でしょ(むに)
大事なのは挑戦(麗)」
から
「それぞれがそれぞれ 大事なもの大事に
楽しいに繋げたら…さあ!」
に続くのがめちゃくちゃ嬉しいんですよね、DJは繋ぐのが仕事なので…。
や、むにちゃんが「大事なのは「好き」」って歌ってるのがさあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(大きい声)
selfish - 安月名莉子
作詞:タナカ零 作曲・編曲:白戸佑輔
収録:『selfish』(2022)
(AppleMusicあり)
selfish 最高!
シンガーソングライターの安月名莉子さんの楽曲です。
TVアニメ『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』ED楽曲です。
ブラスにストリングスと華やかで、ワウギターはノリが良くて明るいサウンドに、暗い箇所も存在する歌詞、暗い事柄もまた人生であると包括した歌詞があることで、人生賛歌的なニュアンスを感じています。
1サビ
「selfish 最高!(aio) 損したって大丈夫(aio-u)
ぶつかるのはしょうがないね I know(aio-u)
駆けてたいよ(aio) いつだってbyroad(aio)」
で連続した押韻をした後の、
「冷めた目が 少しだけ震えた」、「少しだけ震えた」の三連符がめちゃ耳に残るんですよね…。
「ちょっとだけ奇跡の物語はじめよう」、確かな希望があって好きです。
はいてはすう - 安月名莉子
作詞・作曲・編曲:タナカ零
収録:『selfish』(2022)
(AppleMusicあり)
シンガーソングライターの安月名莉子さんの楽曲です。
ケルトなアコーディオンが鳴り響くなか、諦念の歌詞がスッと入ってきます。
1A'
「さよならジャンクスイーツ
プリンのカップ転倒 バウンドして落下
私みたい 黄色い花弁数えて」
2B
「書きかけ作詞
きっと刺さんない 破いてぽいだ
心がエンプティ K-POPの重いビートだけ」
↑本当にすごくて……。
歌詞、全体的に重く鬱々としているのですが、サウンドのとても陽気よりな、なんならノレそうな雰囲気が救いのようなニュアンスを持っているように聞こえます。
ラスサビ「死にたいとかつぶやいても2ふぁぼ」、現代歌詞……。
未来のフィラメント - 宮本佳林
作詞:児玉雨子 作曲:michitomo 編曲:佐々木侑太
収録:『未来のフィラメント』(2020) (※配信のみ)
歌手の宮本佳林さんの楽曲です。(元アイドルグループJuice=Juice)
シンセサイザーとアコースティックギターが重なったサウンドに、どこか温かみを感じています。
1B
「ねえ 昔は 世界が平らだったから
空を超えるのって "さよなら"だったんだって」
2B
「ねえ 昔は 時間が螺旋状なこと
巡れば逢えると 知らなかったんだって」
で「!?」と思ってるとこで2B'で「光になって届け~~」からドロップ突入するとこ、ドロップ自体が音像広めなのもあって、すごく壮大な気持ち良さがあるんですよね……。
落ちBメロの「こんな風に逢えるよ!」でインストが無音になるとことか、音の差し引きがすごく巧くて引き込まれます……。
そうしたサウンドの中で、宮本佳林さんの甘くありつつもクッキリとした歌声がすごく映えてて素敵でした。
終わりだよ~