おはねこ!
2月は28日しかないので毎年苦しんでいます。
Life is サイダー - アネモネリア (相川奏多, 楠木ともり, 斉藤朱夏, 矢野妃菜喜)
作詞:宮嶋淳子 作曲:秋葉広大 編曲:小松一也
収録:『巣立ちの歌 / Life is サイダー』(2021) (※先行配信)
(AppleMusicより)
TVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』ED曲です。
アニメ本編のメインキャスト4名の声優さんが歌唱されています。
サンプリングを用いた爽やかな四つ打ち楽曲となっています。
アニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』は結構ドロドロした話になっているのですが、EDにこの「Life is サイダー」が流れるのは、清涼剤のような役割を果たしているように思えます。
EDの映像は登場人物の過去・現在のワンシーンを切り取って並べたものが流れます。登場人物の過去は重めな作品なのですが、ワンシーンの絵は明るめの色合いでまとめられており、「Life is サイダー」もまた楽しげな曲調で、サビの「泣いて止んで悩んで 色々あるけど 大丈夫」がすごく響いてくるEDとなっています。
歌詞は「あれもこれも全部 ぐしゃぐしゃかんまぜちゃって ぶちまけてさ みんなで笑おう」と続くこと、本当にいいな~と感じています。全部飲みこんで前に進めたらいいね……。
みんな幸せになってほしいけど、なれるのか…? という気持ちで毎週観ています……。
あと「エエエーイ」みたいなサンプリング音声がだいぶ好きです。今のFuture系を取り入れつつもどこか奇妙・おかしな雰囲気が異形の敵と戦っていく本編ともリンクしてる感じあっていいですね。
アニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』、OP楽曲が合唱曲「巣立ちの歌」なの結構ビビってます。
アニメOPEDで合唱曲聴いたの、『日常』以来だな…。
The Sun, Moon and Stars - 星見プロダクション
作詞:利根川貴之 作曲・編曲:沖井礼二
収録:『IDOLY PRIDE』(2021)
(AppleMusicより)
TVアニメ『IDOLY PRIDE』ED曲です。
渋谷系を由来とする複雑なコードが、夜の雰囲気を表現するとともに、アイドルのキラキラした輝きも感じさせてくるようで好きでした。
アニメ『IDOLY PRIDE』では「月と太陽」という概念がフィーチャーされているのですが、また丁寧に重ねられたコーラス・楽器隊(ドラム以外打ち込み)が星空を想起させるようでとても素敵です。
1A「戸惑いも迷いもまだ 抱えたまーまっ」から即「それも いいね」って繋がるの好きすぎる……。
星見プロダクションが多人数だからこそ他のメンバーが支えていく、みたいな構図が見えてくるようなメロディでいいな~と感じています。
発表になりました。実は「沖井礼二が作曲したアニソン」はこれが初になります。ドキドキしますね!#IDOLYPRIDE #アイプラ https://t.co/BQRVGrPrOc
— 沖井 礼二(TWEEDEES) (@okiireiji) 2020年12月4日
コンパスソング - 鹿乃
収録:『コンパスソング』(2021)
(AppleMusicより)
歌い手出身の歌手である鹿乃さんの楽曲です。
TVアニメ『装甲娘戦機』ED曲です。
音数少なめのABから、サビで音が増えて音像が広がるという構造になっています。
変化して突入するサビはかなりノリが良くなっているのですが、鹿乃さんの細くささやくようで、それでいて確かな芯がある声をしっかりと楽曲の中心に据えていることがわかる音作りになっていて本当にすごいです。田中秀和さんのプロフェッショナルさが感じられます。
いやサビ音数めちゃあるのにノリがちゃんと良くなってるのめちゃくちゃ良いんですよね、おもちゃ箱をひっくり返したみたいで……。
鹿乃さんのボーカルによるウィスパーなかわいさとサウンドの多幸感が合わさって、聴いていてとても気持ちの良い楽曲でした。
ひとりごと - tipToe.
作詞・作曲・編曲:瀬名航
収録:『magic hour』(2018) のもの
(AppleMusicより)
アイドルグループ『tipToe.』の楽曲です。
渋谷系を指向した複雑な響きを持つサウンドが、「友達といると楽しい」という感情をドラマチックに演出しています。
1B「「初めまして。」言葉たじたじ。。人見知りを隠すしぐさも 緊張気味の君の上ずる声も」
→1サビ「君と同じ瞬間を感じられることが ほんとすごく楽しいの 鼻歌もハモるよ」
「……照れるから今のは無しで!笑」
↑てぇてぇ……。
あとチップチューンが挿入されているのがポップでいいな~と感じます。
ポップで聴きやすくしつつもちょっと若い雰囲気(?)も出していて編曲うまいな~~と思わされます。
『tipToe.』の統括・音楽プロデューサー・作詞を務められている本間翔太さんによる解説noteがありますので、リンクを貼っておきます。
花咲く僕らのアンサーを - DIALOGUE+
作詞・作曲:瀬名航 編曲:中山真斗 (F.M.F)
音楽プロデュース:田淵智也 (UNISON SQUARE GARDEN)
Bass:工藤 嶺(F.M.F) Drums:髭白 健 Trumpet:湯本淳希, 真砂陽地
Trombone:東條あづさ Sax:橋本和也
Strings:室屋光一郎ストリングス Guitar & Programming:中山真斗(F.M.F)
収録:『あやふわアスタリスク』(2021)
(AppleMusicより)
声優グループ『DIALOGUE+』の楽曲です。
生楽器をふんだんに使い、将来について歌う詞がとても眩しい楽曲です。
1A、最初はズチャズチャしたリズムで始まり、ノリ良く楽しい雰囲気なのですが、
「最大公約数を狙ってみて コレジャナイ感と向き合って
試行錯誤 数えきれない 流石にやんなっちゃうよなぁ」
とだんだんモヤモヤした感情になっていく詞に合わせて、サウンドもまた、だんだんとモヤモヤしていく様子が本当にすごいです。
編曲:中山真斗さんが本当にすごい……。
「さーすーがーにー」のバッキングのキメで1Bにてゆったりする準備することはわかるんですけど音の運び・つくりが本当にうまいです……。
「へたくそに叫びたい!」というユニゾンから始まる1サビ、楽器隊全員集合で多幸がすごい!!!!!!
その後の「人並みに過ごしたい!…じゃつまらない!! 大胆であれ」というサビ折り返しもめちゃ決まってて良いです。パンチある……。
豪勢で上質なサウンドが本当にバチバチな楽曲なんですよね本当に……。
あとその後の2Bのトランペットが楽曲全体のアクセントになっててめちゃくちゃ良い……。この音を差し込めるセンス本当に脱帽です………。
この楽曲が「自分を信じて進んでいこう」といったニュアンスを「自称最強に幸あれ!」と表現して終わるのが本当にカッコいいです……。
それまでに
「恥を知ってるから誰よりも寄り添えるんだ」「完璧じゃない等身大の答え」「へたくそに叫びたい! 哂われたっていいはずだ」「不格好で恥ずかしいこと 実は一番大事で」
と歌ってきて、この「自称最強に幸あれ!」で締める構造が本当に良い……。
「自称」と捉えるちょっと俯瞰な目線でありつつも「幸あれ!」と最後に言い切れる精神めちゃくちゃ好きだな~~~~~~~…。
【お知らせ】
— 瀬名航 / Wataru Sena (@wataru_sena) 2020年10月10日
DIALOGUE+3rdシングル
『あやふわアスタリスク』
2021年2月3日発売
カップリング楽曲「花咲く僕らのアンサーを」作詞・作曲を担当しました!
編曲は中山真斗さん、音楽プロデュースは田淵智也さんです!色彩豊かで多幸感溢れる楽曲に仕上げていただきました!https://t.co/xSG5o9VwG5
瀬名航さん、本当にこれからめちゃくちゃ来ると思います…!!
終わりだよ~
音楽と物語がクロスフェードするサウンドプロジェクト『AKROGLAM(アクログラム)』が公開した、楽曲「水星」のカバーがとても良かったです。
楽曲「水星」は2012年にtofubeats feat.オノマトペ大臣によってリリースされた楽曲で……水星リリース2012年!?!?!?!??!?!?!?!?!?!??!?
楽曲「水星」は2012年にtofubeats feat.オノマトペ大臣によってリリースされた楽曲で、当時iTunes総合チャート1位を獲得するなどとてもヒットしています。
その後もDAOKOさんやラブリーサマーちゃんさんなど多数のアーティストさんがカバーしている楽曲なのですが、そうした「水星」を今回、クラブミュージックを指向した最新のコンテンツであるAKROGLAMがカバーしたことはとても驚くとともに、そうきたか~~という気持ちになりました。
ANIMAL HACKさんがトラックメイクを務めたAKROGLAM版「水星」のギターリフが繰り返されるトラックはとてもソリッドでめちゃカッコいいです。本当に気合が入っていることが感じられます……!!
『AKROGLAM』、以前から注目していたコンテンツであったのですが、今回の水星カバーでより注目していきたいな~~という気持ちが強くなりましたね……。
できれば各種配信サービスで配信してほしいです!!!!
AKROGLAMさん、よろしくお願いします!!!!!
カバーといえば、バーチャルシンガーソングライターのメトロミューさんが「God knows...」をカバーしたものがとても良かったです。
ロックサウンドの原曲とは打って変わって、チルな打ち込み的アレンジを務められたのはkamome sanoさんです。すごい……。
「重なるよ今ふたりにGod Bless...」で思い浮かべる情景が全然変わってきてビックリしますね……。
Vtuberブームも相まって、過去にリリースされた楽曲のカバーがよく見られるようになってきていますが、こうした楽曲の良さを新発見できるようなリアレンジ・リミックスのカバーをもっと発見できたらいいな~~と思っています。