おはねこ!
2020年…終わり!?!?!?!?!?!?!?!?
キラーチューン - サンドリオン
作詞・作曲:4s4ki 編曲:鈴木一史 Remix:パソコン音楽クラブ
All Instruments & Programming:鈴木一史
収録:『illuminations』(2019) (※CDはスターダストプロモーション公式通販サイトMAILIVISにて購入可能)
(AppleMusicあり)
スターダストプロモーションによる声優ユニット『サンドリオン』の楽曲です。
ダンスミュージックでありながらも、どこかノスタルジックで自省的な雰囲気を纏っているのが気になりました。
1A「大通りでループ 踊り出す」1B「クオンタイズ 無音帯」の前韻がけだるげに聴こえて素敵です。
「イヤホンの向こうのキラーチューン」「聴き飽きたミュージックが心地いい」、音楽が身近にある人(が主体)の詞だな~と感じます。
2A「騒がしいミュージックが心地いい」→2B「意味不明な言葉に同意 めちゃくちゃなコード つまんないメロディ」という運び、かなり達観というか俯瞰している感じがありつつも、それを楽しんでいるという気持ちが伝わってきてすごいですね……。音楽めちゃすきな人だな……。
歌い出しに「差し込む光が照らす」とあり、1Aでは「眩しすぎるネオンで誤魔化す」1サビ「空を照らす月明かり」と『光』の描写が続くなか、最後にラスサビで「星が導く明日に」が来る構成、まさしく「声の力で世界に煌めけ」をテーマにした『サンドリオン』らしい楽曲だなと思わされます。
ゆるい縦ノリで進むなか2Aで半テンポになるつくり、ダンスミュージック然としながらも声優ユニットさんが歌唱する歌モノであることを活かしているようでいいですね……。
編曲の鈴木一史さんはナナシス「星屑☆シーカー」の作編曲を務められています。
告白星 - サンドリオン
作詞:児玉雨子 作曲:4s4ki 編曲:ヒゲドライバー
Additional Arrangement:辻林美穂 Chorus:小峯愛未
All Instruments & Programming:ヒゲドライバー
Production Coordinate:Fragment (SASAKRECT Inc.), ムラタユーサク(TOKYO LOGIC, Ltd.)
Recording Engineer:坂 知学 (hina studio) Mixing Engineer:N90°STUDIO
収録:『告白星』(2020)
(※現在配信・一般流通なし、スターダストプロモーション公式通販サイトMAILIVISにて購入可能です)
スターダストプロモーションによる声優ユニット『サンドリオン』の楽曲です。
「私が神様なら告白なんて作らなかったのにな」、2020年のベストフレーズです。
丁寧な詞、丁寧なインストのつくり、そして丁寧に重ねられた歌声。素晴らしかったです。
ゆったりした流れの中で歌声・コーラス・インストの一音一音をしっかりと聴かせてくる良質な音楽で、本当に感銘を受けました。
サビ前、ドラムトラックによる煽りが鳴ってサビに突入という構成なのですが、アウトロで鳴るドラムの煽りの後にはゆったりとした音が流れるだけであること、寂しさや無力感といった感覚が伝わってくるようでした。
というか編曲がヒゲドライバーさんなのビックリしちゃいますね、アッパーな曲を手掛けられているイメージが強かったので……。
この楽曲が収録されたCD『告白星』は2トラック構成で、M1「環銀河系無形文化遺産:ラブソング」M2「告白星」の2曲が収録されています。
「環銀河系無形文化遺産:ラブソング」は児玉雨子さんによる詞をサンドリオンさんが朗読しているトラックで、そこから「告白星」につながるつくりになっています。
"声優ユニット"が「声で表現する」ことに対して非常に真摯に向き合っている印象を受けました。ぜひ一度聴いていただきたいCDです。
CD「告白星」は現在配信・一般流通はなく、スターダストプロモーション公式通販サイトMAILIVISにて購入可能です。
豪華制作陣はこちら!
— サンドリオン(SoundOrion) (@SoundOrion0310) 2020年10月7日
01. 環銀河系無形⽂化遺産:ラブソング
作詞:児⽟⾬⼦
02. 告白星
作詞:児⽟⾬⼦
作曲:4s4ki
編曲:ヒゲドライバー
Chorus & Additional Arrangement:辻林美穂
後日通販でも取り扱いますので、会場に来られない方もお楽しみに!
Winter Wonder Wander - 水瀬いのり
作詞・作曲:栁舘周平 編曲:奈良悠樹
収録:『Ready Steady Go!』(2017)
(AppleMusicあり)
声優の水瀬いのりさんの楽曲です。
寒くなってきたのでよく聴いています。
1A「短い足音に誘われて 消えない胸の期待をひとつ」、冬で寒くて歩幅が短いことから"寂しさ"まで繋げてるの本当にうますぎる……。
そこからラスサビ後Eメロ「短い足音に誘われて 消えないやさしさをひとつ」でトゥルエンにもってくのもマジで良すぎる~~~………。
というか頭から終わりまで全部の詞が詞的ですごい。栁舘周平さん……。
ストリングスを用いた豪勢なインストも素敵なのですが、1Aと異なるメロの2A、2サビに行かない、ラスサビのキメ、ラスサビ→Eメロへと進むといった大胆な構成が、楽曲をドラマチックに演出しているな~と感じます。
あと「らららら~」とか「ぱっぱー」みたいな擬音・オノマトペを水瀬いのりさんの声で歌われている(?)の、声が素敵なのはもちろんなのですが、そういった音が水瀬いのりさん自身による声で表現されることで、より歌詞の主体が歌唱者:水瀬いのりさんに寄っているように思えました。
現在、水瀬いのりさん1stライブでのWinter Wonder Wander歌唱映像が公開されているので貼っておきます!!
クリスタライズ - 水瀬いのり
作詞・作曲・編曲:栁舘周平
収録:『Starlight Museum』(2020)
(AppleMusicあり)
声優の水瀬いのりさんの楽曲です。
スマートフォンゲーム『アークナイツ』イメージソングです。(そうなの?)
Futureなサウンドをリスペクトした、多幸感あふれる楽曲です。
いやこの曲すごいのが「Futureサウンドをつくった」わけではなく「Futureサウンドをリスペクトした」ところなんですよね、ちゃんとそういう音楽ジャンルを咀嚼してこの「クリスタライズ」が提示されていることが感じられます。
ストリングスとかギター・ベースが入っていることでかなり歌曲らしくなっていますが、Futureサウンド特有の明るい雰囲気も失われていないのは栁舘周平さんの卓越した技量・感性によるもののように思えます。
カットアップがある声優楽曲は…良曲がち!!
2サビ終わりからBPMが144→172まで早くなるのヤバ!!
This is a neotopia......(向井秀徳のフォント)
あと水瀬いのりさんの身体的にも聴こえる歌声、こうしたエレクトリカルなサウンドでも存分に存在感を放っていてすごいですね……。
"幸せ"を歌った詞、こうした歌声の水瀬いのりさんが歌唱することで届いているものがあると考えています。
夏の花火と君と青 - DIALOGUE+
作詞:本間翔太, 田淵智也 作曲:瀬名航 編曲:瀬名航, 伊藤翼
収録:『夏の花火と君と青』(2020) (※現在配信のみ)
(AppleMusicより)
声優ユニット『DIALOGUE+』の楽曲です。
ウオ~存在しない透明感とじわりとした暑さを纏う夏!!!!!!!!!!!!
Bメロのメロ、鼻歌で歌ってみるとよくわかるんですけど、メロだけでも物語性を持てるようなめちゃくちゃ良い動きをしている(スポーツキャスターの褒め方)のすごいですよね、瀬名航さんのメロ、瑞々しさが感じられて本当に好きです。
2Aの三・三・七拍子からは日本的な情景が浮かぶようで良いですね。というか全部の音が良い。
サウンドメイクもすごいです。チップチューン(ファミコンみたいな音)がこんなに抒情的に聞こえることあるんだ……。
ストリングス・アレンジは伊藤翼さんによるもの?な気がしますが、チップチューンと生弦がここまでマッチすることあるんですね!?!?全部すごすぎ、マジで……。
サビ1回し目はしっかり聞かせ、2回し目で「いつか想い出になるんなら」の譜割りで耳に残らせる仕掛け、間奏のストリングスによる豪勢なキメなど、楽曲全体で耳に残る仕掛けも多く存在し、"タメ"のパートがあったりはするものの、聴いてて飽きる瞬間というものが1秒も存在しませんでした。
「夏の花火と君と青」共作詞の本間翔太さんは、アイドルグループ『tipToe.(ティップトゥ)』の総括・サウンドプロデューサー・一部作詞を務められており、また作曲、共編曲の瀬名航さんは『tipToe.』に多く楽曲を提供されています。
『tipToe.』の創作物は全て共通の世界設定で繋がっており、全体で一つの物語を表現しているそうなのですが、そうした丁寧な作品づくりがこの「夏の花火と君と青」にも活かされているように思えました。
いやすごい曲でした、強いて言えば夏に聴きたかったですが…!
終わりだよ~
2020年も、もう終わりですね。
今年のうちに「2020年楽曲10選」の記事を書く予定です。
のんびりしてたら年末の12月の末の末になっていて本当に焦っています。
今年中に公開予定なので、何卒よろしくお願いします(ぺこり)