ねこおきば

なにかをかきます

2020年上半期楽曲10選+1

おはねこ!
そういうわけで今年の上半期に出た曲から10曲、それと特別枠でもう1曲選びました
 
楽曲選出基準
・2020年1月~6月に初めてフル音源がリリースされた楽曲
・アーティスト、作家、作品のかぶりは今回気にしない
(仮みたいなものなので)
「特別枠の1曲」以外は上の条件で選出しました。

Twitterのモーメント機能で、『2020年上半期楽曲10選』についての記事などをまとめています。

リプライやコメントなどで一言いただければ追加します。よろしくお願いします。
【過去の記事】
2018年
2019年
 
それではやっていきましょう 順不同です

2020年上半期楽曲10選

キミのラプソディー - Mashumairesh!! (遠野ひかる, 夏吉ゆうこ, 和多田美咲, 山根綺)

作詞・作曲:Wiggy 編曲:三谷秀甫
キミのラプソディー

キミのラプソディー

  • Mashumairesh!!(CV:遠野ひかる、夏吉ゆうこ、和多田美咲、山根 綺)
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(AppleMusicあり)

アニメ『SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!』ED曲です。
イントロ入りの、力強くも、かわいくも、しかしどこか寂しげなギターリフが、とても印象的ですし、その後の楽曲展開をも暗示しているようで、うまいですね……。
サビを歌唱4人全員でのユニゾンにシンセも足して、とドラマチックに演出してくる楽曲なのですが、ラスサビ頭での仰々しいキメにタメ、本当に良いです。
追いかけるように入ってくる下降クリシェも、前のサビから鳴ってはいたものの畳みかけるようにして聴き手を追い立てますね……。
「Oh, my girl 想いがそっと溢れてく」
↑my girl!?!?!?!?!?

LOVE AND DEVIL - 4U (長縄まりあ, 吉岡茉祐, 山下まみ)

作詞:カナボシ☆ツクモ 作曲:田淵智也 編曲:田淵智也, 栁舘周平
LOVE AND DEVIL

LOVE AND DEVIL

  • 4U
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
(※たぶん7月2日にサブスク解禁されます)
アプリゲーム『Tokyo 7th シスターズ』より。
イントロのあやしげなシンセが、なかなかに「悪魔的」ですね。
1B「どれくらい転びたがり?(i) 馬鹿なふり(i) して試したい(i)」
2B「蜜の味(ai) って馬鹿な話(ai) 百も承知(i) ってキスしたい(ai)」
という押韻がありますが、主体が主導権を握ろうとしている詞で、連続して韻を踏まれると、本当にマウントを取られてしまうかのように錯覚すらしますね。
LOVE AND DEVIL……。
作曲:田淵智也による、アニソン的な楽曲のつくりが前面に出た楽曲ですが、前述したとおり、作詞:カナボシ☆ツクモ(ナナシス総監督:茂木伸太郎の作詞名義(ナナシス楽曲のほとんどは茂木氏の作詞))や、歌唱者の歌唱・合いの手によって引っ張られるような楽曲構造が、この「LOVE AND DEVIL」が、ナナシスの『4U』の楽曲である、と思わせてくれますね。
ナナシス』の楽曲制作における舵取りの巧さがうかがえるような気さえします。

ミラーボール・ラブ (M@STER VERSION) - 宮本フレデリカ (高野麻美), 棟方愛海 (藤本彩花), 及川雫 (のぐちゆり), 荒木比奈 (田辺留依), 姫川友紀 (杜野まこ)

作詞:MCTC 作曲・編曲:TAKU INOUE
ミラーボール・ラブ (M@STER VERSION)

ミラーボール・ラブ (M@STER VERSION)

  • provided courtesy of iTunes
初めて聴いたときから、鮮やかなエレクトロスウィングにやられてしまいました。
初出はアプリゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』内の2019年10月31日~に開催されたイベントだったのですが、CDリリースは2020年2月19日でしたので結構待ちましたね……。
丁寧に押韻しつつ進む歌詞、カッティングにブラスにと賑やかできらびやかなサウンド、どちらもとても素敵ですごかったです。
TAKU INOUEさん、バンナムを離れられましたけども、楽曲の良さは依然変わらずですね……。
今後ともご活躍に期待がかかります。
というかBメロに「オアアア~~」みたいなコーラス?雄叫び?みたいな音が小さく入ってることに今気づきました。
ソウルフルですね。
「いつの日にかきみと一緒にわたしも!」
↑すき……。

UNKNOWNS - IN-HI16 (楠木ともり, 青木志貴, 河瀬茉希, 相坂優歌, 福緒唯)

作詞・作曲・編曲:栁舘周平
収録:『刹那、轟く歓声<先攻>』(2020)『刹那、轟く歓声<後攻>』(2020)

(どちらも現在入手困難)(特別トラックを除いた配信版あり)

UNKNOWNS

UNKNOWNS

  • provided courtesy of iTunes

(AppleMusicあり)

アプリゲーム『八月のシンデレラナイン』より。
舐めたような詞のフレーズや、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲の『レクイエム 「怒りの日」』を引用しているところから、反逆精神のようなものを感じる楽曲となっています。
二段階あるサビの後半への入り、ビートがアウフタクトするのがかなり異常、というか聴き手をあえて「裏切ってきてる」んですよね
複雑すぎる楽曲構成もそうですが、とても挑戦的・背徳的な雰囲気を感じました。
一度聴いてほしい楽曲です。聴けるようになったので……
(※入手手段がかなり限定されていましたが、配信が始まりました)

にこ×にこ=ハイパースマイルパワー! - ハロー、ハッピーワールド! (伊藤美来, 田所あずさ, 吉田有里, 豊田萌絵, 黒沢ともよ)

作詞:織田あすか 作曲・編曲:都丸椋太 (Elements Garden)
Guitar:佐々木秀尚 Bass:二家本亮介 Piano:高尾奏之介

(AppleMusicあり)

アプリゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』より。
技巧の凝らされた、楽器隊の複雑で高度な演奏からは、二次元的なケレン味すら感じられます。
そのおかげか、ハロハピのはちゃめちゃやってるイメージと、この「にこ×にこ=ハイパースマイルパワー!」のはちゃめちゃなイメージが合致するんですよね
バンドリ!』の楽曲のほとんどは、Elements Gardenが制作されています。
そうした全面的な音楽プロデュースによって、作品への理解がより深くなり、楽曲と作品がうまく噛み合うようになったんですかね。
「高度な演奏をする」という方法で、楽曲を作品に寄り添わせている「にこ×にこ=ハイパースマイルパワー!」、アニメソング面白いな~と思わされました……!

23時の春雷少女 - 鬼頭明里

作詞・作曲:田淵智也 編曲:やしきん, 成田ハネダ(パスピエ)
収録:『STYLE』(2020)
23時の春雷少女

23時の春雷少女

  • provided courtesy of iTunes

(AppleMusicより)

声優、鬼頭明里さんの楽曲です。
サビ頭「まるで 春雷 目を奪って」、
「まるで(アウフタクト)」「しゅん・らい」「め・を・う・ばっ・て」
の緩急すごくないですか
「まるで(アウフタクト)」でサビ入る前に掴んで「春雷」を2音で済ませて「目を奪って」で少しゆったりするスピード感、作詞・作曲:田淵智也すぎる……。
編曲:やしきん・成田ハネダによるサウンドもめちゃくちゃ良い……。
作曲が田淵智也さん、編曲がやしきんさんの楽曲は前から結構ありました
(内田真礼ギミー!レボリューション」GF仮「むにゃむにゃゲッチュー恋吹雪!」)
が、「23時の春雷少女」の編曲に、バンド「パスピエ」のキーボード・作曲担当である成田ハネダさんが参加されたことによって、シンセの音がめちゃくちゃ良いですよね。
シンセの音が良い「パスピエ」の成田ハネダさんが参加されたことで、「エラーコード」「プログラム」といった電子的なワードが飛び交うこの楽曲の『春雷少女』らしさが増したのではないでしょうか。
また、鬼頭明里さんの瑞々しい澄んだ声にも、この楽曲のシンセはとても似合っているように思えます。
鬼頭明里さんの楽曲「23時の春雷少女」、とても、アーティスト:鬼頭明里の楽曲として良いものになっていると感じます。

私たちはまだその春を知らない - AiRBLUE

作詞:shilo 作曲・編曲:石濱翔 (MONACA)
Chorus:辻純更 Guitar:堀崎翔 Drums:山本真央樹 Bass:小栢伸五
収録:『beautiful tomorrow』(2020)
私たちはまだその春を知らない

私たちはまだその春を知らない

  • AiRBLUE
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(AppleMusicあり)

アプリゲーム『CUE!』より。
複雑なコードワークが、寂しげな、複雑な心情を表しているかのようでした。
『CUE!』に存在する4チーム「Flower」「Bird」「WInd」「Moon」を、元である「花鳥風月」という形で、歌詞中で回収しつつ、サビで
「いつか一人一人になる時に どんな色が見えるのだろう 君が急に私に聞いた」
と、その先にある「離別」を示す歌詞に、ドキリとさせられました。
Cメロでは、
「この初めての季節が 一度しかないことを
そう後で思い知るだろう 私たちはまだその春を知らない」
と、「過ぎ去っていく春の提示」と「タイトル回収」を同時に行っているのも見事でした。
「離別」と「過ぎ去る春」を重ね合わせるような歌詞の構成、サウンドから感じられる「儚さ」とも合わさり、繊細な楽曲と仕上がっています。

Walk on your side - 上田麗奈

作詞:松井洋平 作曲・編曲:田中秀和 (MONACA)
Drums:金川卓矢 Bass:小栢伸五 Guitar:堀崎翔
Piano:伊賀拓郎 Strings:今野均ストリングス
収録:『Empathy』(2020)
Walk on your side

Walk on your side

  • provided courtesy of iTunes

(AppleMusicあり)

声優の上田麗奈さんの楽曲です。
あまり、歌声を調整せず、わずかなピッチ(音程)の揺れもそのまま収録したこの楽曲は、上田麗奈さんの演技力・表現力が存分に発揮され、まさしく「隣を歩いている」と思えるほどです。
このアルバム『Empathy』全体がそういう収録でしたが、上田麗奈さんの"表現力"を前面に出した楽曲たちは、声優さんの音楽、ならではのアプローチで面白かったです。
サウンドも、複雑なコードで、グルーヴが感じられる、ブラックミュージック的なものとなっており、「隣を歩いている」と感じられる音楽の近さ、というのはここからも来ているのかもしれないですね。
Walk on your side」、温かすぎて、未だ聴くたびに少し涙が出てしまう楽曲です。

ALIVE - RYUTist

作詞・作曲・編曲:蓮沼執太
収録:『ALIVE』(2020) (※先行配信)『ファルセット』(2020) (※リリース予定)
ALIVE

ALIVE

  • provided courtesy of iTunes

(AppleMusicより)

新潟のアイドルグループ『RYUTist』(りゅーてぃすと)の楽曲です。
壮大さと繊細さの両極を両立させ、澄んだ瑞々しさ、透明感がとても美しかったです。
6分51秒という、ポップス、それもアイドルグループとしては尺がかなり長い楽曲だと思われますが、再生するたび「長い」と思うことがないほどに、心を掴まれてしまいます。
本当に、丁寧に積み重ねられていることが伝わってくる音、生楽器の、息遣いが伝わってきそうなほどの生々しさ。
これらを「アイドルの楽曲」という形に落とし込んできた蓮沼執太さん、すごすぎて少し怖いですね。
また、詞ですが、
「桜並木が恋をして 風なびき葉が擦れ音になる」
といった詞的な表現も素敵です。
そういった"日本語の美しさ"もありつつ、「スワイプ」「フラッシュバック」といった外来語・カタカナ語を短い音にサッと入れることで、歌がダレてないというか、瞬間を描かれたような、若さのようなものまで感じられています。
ここで、これはやっぱりアイドルが歌う曲、『RYUTist』というアイドルが歌うことで「ALIVE」という楽曲は完成するのだなと思わされました。
素晴らしかったです。

アンチグラビティ・ガール - 月ノ美兎

作詞:MCTC 作曲・編曲:TAKU INOUE
収録:『SMASH The PAINT!!』(2020)
アンチグラビティ・ガール

アンチグラビティ・ガール

  • provided courtesy of iTunes

(AppleMusicより)

イントロの「イエーーーーーーーーーーーーーー!!」が印象的です。
この楽曲は打ち込み・電子音が多い楽曲なのですが、この「イエーーーーーーーーーーーーーー!!」という叫びがあることで、楽曲が身体性を帯びている気がします。
Vtuber』というのは、その人のパーソナリティにキャラクター性が依存する特性がありますが、その『Vtuber』のはしりである月ノ美兎さんの楽曲が、このような始まり方をすることに、意味合いを感じなくもないですね。
前述のイントロもそうですが、この月ノ美兎「アンチグラビティ・ガール」、かなり飾らない歌い方、というか鬼気迫る様すらある歌い方ですよね。

サビで「いつか浮かんで宇宙まで」と歌われたり、ふわふわとした音が多く、「浮いている」ような印象を受ける(これは本人の"イメージ"からでもあるのかな)のですが、そういった楽曲に、一本の芯を通しているのが、月ノ美兎さんの歌声なんですよね。
宇宙を、月をうたった、広がりのあるサウンドに、力強く響く、月ノ美兎さんの歌声、めちゃくちゃカッコいいです。
月ノ美兎』のパーソナリティに沿いつつ、楽曲単体としても非常に良くって、とてもすきな曲です。
 

特別枠

摩擦主義 - Clutch! (阿佐田あおい (立花理香), 九十九伽奈 (白石晴香), 岩城良美 (山下七海), 倉敷舞子 (佐伯伊織), 本庄千景 (朝日奈丸佳), 塚原雫 (芝崎典子))

作詞・作曲・編曲:栁舘周平
収録:『グラウンドの響』(2019)
摩擦主義

摩擦主義

  • provided courtesy of iTunes

(AppleMusicより)

アプリゲーム『八月のシンデレラナイン』より。
バチバチに強いメタルな楽曲です。
2サビに…行かない!!!!!
テンポ感が、すぐ半分になったり元に戻るなど、通しで聴いていて、ジェットコースター感があります。
歌唱も、サビのユニゾンは圧があり、ソロ歌唱はキャラクター、歌唱者のニュアンスが存分に出ていて、アニソン(広義)、キャラクターソングとしての面白さを内包しています。
サビ終わり「打ち飛ばーーーしてえーーーーー!!」すき
ラスサビ終了→最初のフレーズ回収するのマジですき
おー終わったか……最初のフレーズ!?!?!?!?←すき
楽曲に虚をつかれると…嬉しい!!!!!!!
 
この楽曲が収録されたCD『グラウンドの響』は、2019年、世に出ましたが、入手方法が限定されており、2020年に配信が開始され、ようやく聴くことができました……。
正確には2019年リリースなのですが、あまりにもこの「摩擦主義」を聴いていることから、『特別枠』として紹介しました。
(年末に書く予定の『2020年楽曲10選』の候補からは、外そうと思っています)

終わりだよ~
というわけで上半期楽曲10選でした!
下半期もいい曲があるといいな~と思っています。
それではまた、7月あたりによろしくお願いします。