おはねこ！
3月ももう終わりですね ギリギリです
・にこ×にこ=ハイパースマイルパワー! - ハロー、ハッピーワールド! (伊藤美来, 田所あずさ, 吉田有里, 豊田萌絵, 黒沢ともよ)
作詞：織田あすか 作曲・編曲：都丸椋太 (Elements Garden)
Guitar：佐々木秀尚 Bass：二家本亮介 Piano：高尾奏之介
収録：『にこ×にこ=ハイパースマイルパワー!』(2020)
- provided courtesy of iTunes
(AppleMusicより)
アプリゲーム『バンドリ！ ガールズバンドパーティ！』より。
演奏のレベルがめちゃくちゃ高いな～と思っていたら佐々木秀尚さん・二家本亮介さん・高尾奏之介さんが参加されていてビビりました
佐々木秀尚さん・二家本亮介さんは、sasakure.UKさんがプロデュースする超絶技巧バンド『有形ランペイジ』に参加されています すごいです
高尾奏之介さんは、学生時代に全日本学生音楽コンクール小学・高校の部で全国一位を受賞、そのほか国内外のピアノの大会・コンサートで活躍されていた方です
最近ではアニソンの作曲などで活躍されています(小倉唯「ハイタッチ☆メモリー」)。あと声優の高尾奏音さんの実兄です
この楽曲を歌唱している作中のバンド『ハロー、ハッピーワールド!』のメインボーカルである弦巻こころ(演：伊藤美来)は、ざっくり言うと、ハチャメチャやってるけどスゴい、みたいなキャラ造形なんですが、演奏の技巧が詰め込まれた、この「にこ×にこ=ハイパースマイルパワー!」を弦巻こころさんがメインボーカルで引っ張っていってることに、説得力があるんですよね
間奏のピアノソロとか、本当にすごいんですが、「ピアノソロ・及び演奏陣がすごい曲」で止まらずに「ハロー、ハッピーワールド! の曲でこういうのもあるよね」ってとこまで持ってこれてるのが、めちゃくちゃ良いな～と思いました
『バンドリ』自体のコンテンツ力と、作詞・作編曲者さん側のプロデュース力が合わさってすごいの出たな……という気持ちです
・Catch me if you JAZZ - 小松未可子
作詞：小松未可子, Q-MHz 作曲：Q-MHz 編曲：Q-MHz, 伊藤 翼
収録：『Blooming Maps』(2017)
- provided courtesy of iTunes
(AppleMusicあり)
声優の小松未可子さんの楽曲です。
様々なリズムをジャンルレスに行き来する様が、軽快であり、どこか痛快にも聴こえますね
跳ねるようなリズムと、自由を感じさせる歌詞がマッチして楽しいです
2番Bメロ「夢に夢見ないことで どのくらい大人になったんだろう 迷子のアナウンスは続くよ」
から、サビに入らず、どこか内省的な、"暗い"一歩手前の間奏が入るところが、楽曲の深みを感じられてすきです
このパートがあるからこそ、1番サビのさらに向こうを歌ったラスサビの詞が映えている気がしますね
2020年1月18日に開催されたクリエイタートークセッション「アニソン派！vol.2」にて、登壇した伊藤翼さんにより「catch me if you JAZZ」の言及がありました。
「catch me if you JAZZ」、全体的にオシャレめな音が多いのですが、ジャンルが行ったり来たりする楽曲構成から、良い意味で「ごちゃごちゃした賑やかさ」が出てるのかな～と思いました
・サクラになっちゃうよ! - クマリデパート
作詞・作曲・編曲：サクライケンタ
収録：『サクラになっちゃうよ!』(2020)
- provided courtesy of iTunes
(AppleMusicあり)
アイドルグループ『クマリデパート』の楽曲です。
ウオ～～ポップなときのサクライケンタ楽曲！！
えっポップか……？
サクライケンタさんの『Maison book girl』などに提供されてる楽曲と比べるとポップではあるんですけど、世の中の他の楽曲と比べると、ポップじゃん！！とは言い切れない感じの奇妙さがありますね シンセかな……
Aメロの「ありがち」「ありあり」「だいだい」、「幸い(さいわい)」「おまじない」「間違いない」で押韻してるとこ、大体同じリズムのメロなんですけど、後ろのベースの動きがかなりよく分からないんですよね
どこか不穏な感じをAメロで出そうとしてるのかな～と思いました
ラスサビのキメ→転調がめちゃくちゃキマってますね この2つのギミックでドラマチックなラスサビになっている気がします
・私たちはまだその春を知らない - AiRBLUE
作詞：shilo 作曲・編曲：石濱翔 (MONACA)
Chorus：辻純更 Guitar：堀崎翔 Drums：山本真央樹 Bass：小栢伸五
収録：『beautiful tomorrow』(2020)
- provided courtesy of iTunes
(AppleMusicあり)
アプリゲーム『CUE!』より。
激しくも、どこか寂しげなバンドサウンドの楽曲です
バンド編成で鳴らされる不協的なコードワークから、繊細さや、不安さを感じさせられます
『CUE!』には「花鳥風月」をモチーフとした4グループがあり、「花・鳥・風・月」の四文字が歌詞中に散りばめられています。そのことが「彼女たちの楽曲」であることを強めていますね
Cメロ
「この初めての季節が 一度しかないことを そう後で思い知るだろう」
からの「私たちはまだその春を知らない」のタイトル回収からのギターソロ、楽曲としてめちゃくちゃ綺麗です
「過ぎ去る春」を通して成長を描くさまが、綺麗でとても良かったです
『CUE!』のAiRBLUE「さよならレディーメイド」ではリバーブ強めのピアノの響きが印象的でしたが、この「私たちはまだその春を知らない」はどこか寂しげなサウンドに仕上がっていて、「さよならレディーメイド」→「私たちはまだその春を知らない」の2曲から、心境・心持ちの変化を感じられます
いやこの曲すごいですよね「春」の捉え方・描き方が本当に巧いですし、それを踏まえたうえで『CUE!』『AiRBLUE』の楽曲として成立させてるの本当にビビる すごい
・Walk on your side - 上田麗奈
Drums：金川卓矢 Bass：小栢伸五 Guitar：堀崎翔
Piano：伊賀拓郎 Strings：今野均ストリングス
収録：『Empathy』(2020)
- provided courtesy of iTunes
(AppleMusicより)
声優の上田麗奈さんの楽曲です。
どこかブラックミュージック的な暖かみのあるインストに、上田麗奈さんの"演技力"が存分に発揮されています
"歌唱力"じゃなくて"演技力"なんですよね、いや歌唱力もないわけではないんですけど「Walk on your side」は"演技力"が光る楽曲だと感じます
上田麗奈さんのアルバム『Empathy』は、通して、いわゆるピッチ調整(音程の調整)があまりなされていないのですが、上田麗奈さんの声のゆらぎ、及びそれによる音楽的、というよりは演技的な""表現""がそのまま伝わってくるんですよね
この「Walk on your side」の、聴き手との距離が近い感じ、まるで隣を歩いているような感じは、こういったアプローチでないと出なかったのではと思います
全ての声優アーティストさんの楽曲が「Empathy」のようになれ、とまでは思いませんが、声優アーティストさんの楽曲・アルバムの、一つの到達点であることは間違いないと言えそうです
終わりだよ～
